学校法人北里研究所(北里大学)、公立大学法人大阪(大阪市立大学)、NEDOは、有機ケイ素材料の高機能化と安価提供に向け、実用性に優れた鉄錯体触媒を開発しました。安価な金属資源である鉄を材料に使いながら、空気に対する高い安定性を備えるとともに、少量でも高い活性を有します。このため、有機材料と無機材料を結ぶシランカップリング剤をはじめ、さまざまな有機ケイ素材料の製造に欠かせない合成触媒としての利用が見込めます。
また高価な希少金属である白金を用いる従来の白金触媒を代替できることから、有機ケイ素材料の製造プロセスにおいて大幅な省エネルギー化とコスト低減を可能にします。今後、有機ケイ素材料の製造に必要なヒドロシリル化反応のスケールアップ実験を行い、さらに高機能で安価な有機ケイ素材料の提供に寄与します。
詳細につきましては、以下のリンクよりご覧いただけます。
北里大学による発表記事:https://www.kitasato.ac.jp/jp/news/20201214-01.html
NEDO による発表記事:https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101390.html