国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO) と関西大学は、高機能な有機ケイ素材料を製造するための酸化鉄ナノ粒子触媒を開発しました。従来の白金触媒からの代替により、シランカップリング剤などの有機ケイ素材料の製造プロセスの大幅な省エネルギー化とコスト低減を実現します。
今回開発した触媒は、少量でも高い活性を持つほか、簡便な操作によるリサイクルや、温度変化による反応制御が可能です。また、自動車の低燃費タイヤ用添加剤向けなど、さまざまな種類のシランカップリング剤の合成触媒として使用することもできます。
今後、リサイクル性をさらに進めるなどして実用化に取り組むことで、将来、化学メーカーによる高機能ながらも安価な有機ケイ素材料の提供を実現します。
詳細につきましては、以下のリンクよりご覧いただけます。
NEDO による発表記事:https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101102.html
関西大学による発表記事:http://www.kansai-u.ac.jp/global/guide/pressrelease/2019/No4.pdf